こんにちは、しょうりです。
今回は、「大学受験の結果は中2までに決まってしまう…」10歳から13歳の過ごし方で必要な3つのステップという記事をみかけたので、それは本当なのか嘘なのか?について実際に塾や家庭教師で子供達をたくさんみてきた人間の視点から語ってみようと思います。
目次
この記事で言ってること
まずこの記事で言ってることをざっくり紹介しておきます。ものすごくざっくりなので詳細知りたい人は記事を読んでみてください。
基礎が大事
まず1つ目は、基礎が大事ってことですね。
まぁこれはまともな指導者なら全員同じこと言うと思います。基礎をおろそかにしているやつはあとから急にやる気出して勉強し始めても伸びませんからね。勉強しているように見えるけど成績が全然伸びない人は基礎に戻らないとダメですから。あと基礎が身についてなかったら応用もいつまでたってもできるようにはなりません。
知識をつめこめ
2つ目は、知識をつめこめですね。
つめこみ教育を否定する人いますけど、勉強は結局はつめこみが大事なんですよ。この記事でもつめこむことで一気に学力が伸びる的なこと書いてあります。個人的なイメージでは先にしっかり知識を詰め込んでおけばあとから伸びやすいって感じですね。
まぁいずれにしろつめこみは大事ってことです。
できもしないことをやるな
3つ目は、できもしないことをやるなって話ですね。
これはわたしもよく言ってます。この記事では偏差値50レベルの人間が偏差値70レベルの問題解いたって身につくわけないだろって紹介してます。おっしゃる通りです。これは本当にその通り。だけど成績が伸びない人ほどずーっとこれやってるんですよね。難しい問題やれば成長できるって勘違いしちゃってます。それが実現できるのは基礎が身についてる人だけです。
基礎もないのに超応用ばっかりやったところで、時間かかるし、解けないし、解説見ても理解できないしでいいことありません。効率悪すぎます。成績上げるのは基礎から地道に一歩ずつやってくしかありません。ワープみたいなことはできません。
大学受験の結果は中2までに決まってしまうのか?
大学受験の結果は中2までで決まってしまうというのは、かなり当たってるとは思います。100%そうなるとは言いませんが、中2までの時点で到達しているレベル次第でそのあとの成績の伸び方は大きく変わっている印象です。というか中2までが中途半端な人は見事に伸びません。わたしの経験上。
100%そうってわけじゃないというのは、あとから戻ってちゃんと全部やりなおせば取り戻せるからです。だけどそれはものすごく時間と労力がかかることなのでぬるい根性では絶対にやりとげられません。大抵の人は途中で折れて諦めてます。だからやるべきときにしっかりやっておくのが大切って話です。
わたしも塾でたくさんの中途半端勢を見てきましたが、ほとんど高校進学の時点の学力レベルで進学する大学のレベルも分かれてます。ちゃんと中学の基礎は極めてるようなレベルの子であれば高校行ってからもそんなに苦戦せずにしっかり勉強して積み重ねて成績伸ばして上位の大学、行きたい大学いけてますが、中学レベルの基礎から中途半端なレベルのまま高校行った子は高校の勉強で苦戦してずーっと中途半端なまま大学受験迎えて、共通テストで見事に散って、第一志望受けることすら叶わなくなったり受けても落ちて、微妙なレベルの滑り止め大学いってる確率が高いです。
あくまでも確率が高いだけなので絶対ではないですが、あきらかにそういう傾向は出ています。中学レベルで中途半端な奴は高校レベルでも中途半端ってことです。しつこく言っておきますが、どこかで反省して心入れ替えてちゃんと勉強やり直したら関係ないですけどね。だけど残念ながら中途半端勢って低レベルからは賢い扱いされるせいで勘違いしてしまうからそれもなかなか難しいのが現状ですね。間違った勉強法を指摘しても直さないやつが圧倒的に多いです。なぜか自分のやり方が正しいって勘違いしてるんですよね。
口では勉強する的なこといっても実際みてたら大してやってないみたいなのを何人もみてきました。中学レベルは極めてるレベルの子であれば、本当に勉強して共通テストで得意な教科で満点近くとったりしますからね。中途半端勢の「勉強してる」は上位勢から見たら何もやってないのと変わらないって感じですね。
ということで大学受験の結果は中2までに決まるといってもそんなに間違ってないって思います。それを理解して勉強していくことをおすすめします。あとから取り戻すのは不可能ではないけど本当に大変ですからね。
なぜ中2までで決まるのか?
それではここからは、なぜ中2までできまるのか?について教科別で語ってみようと思います。各教科ごとに中2までで決まる要素があるのでそこをしっかり理解しておいてください。その辺意識して勉強することで無駄なく効率よく成長していけます。
国語に関して
まずは国語に関してですね。
国語に関しては幼少期からの積み重ねがとても大事かなと感じています。一番感じるのは文字を読む経験をどれだけやってきたか?ですね。中学生とか高校生になるまでにろくに文字読んできてないと、読むのが遅かったり、言葉や表現を知らなかったり、読み取りができなかったりってことが多発します。それに伴って国語の点がすっごく低かったり、勉強してる割に全然伸びなかったりします。
小説じゃなくて漫画でもネットの記事でもゲームの攻略本でもなんでもいいから文字を読むことを日常的にやってることが重要です。
あとは学校の勉強で習う漢字とか言葉もですね。習った時にその都度しっかり頭に叩き込んでいく必要があります。習った言葉があたりまえに文章に登場してきますからね。知らなかったら読めないし、意味もわからなくて問題解けませんから。
と言う感じで、これらを積み重ねている人とそうじゃない人の差はすごく大きいので中2までで決まってしまうと行っても過言ではないですね。幼少期から中2までの10年ほど何もしなかった人が、あとから突然やり始めてもそう簡単に埋まる差ではありませんから。
数学に関して
数学に関しては小学校は四則計算、ひっ算、分数小数計算、速さ、図形とか、中学は中2までの基本ほぼすべてがその後の勉強に繋がってきます。なのでそれらができてないと中3以降で苦戦して伸びないまま終わっていくって感じですね。
特に中途半端なまま伸びない人に多いのが小学校レベルの計算の完成度が低いことですね。できるけど悩んだり時間かかると言うのが本当に多いです。「できてるから大丈夫」って言うんですけど、小学校レベルの簡単な計算なんて悩む時点でアウトです。小学校レベルが中途半端だと中学レベルの計算の途中でミスしたり、時間かかったりで勉強効率がものすごく落ちます。高校レベルでも同じく。
あとは中学1年の基礎ですね。いちばんでかいのは方程式かなと思います。方程式の基本的なルールをここでしっかり身につけておかないと2年、3年とずっと中途半端なまま進んでいくことになります。で、高校でもあたりまえに方程式は使うのでそこでも苦戦してずーっと中途半端なままって感じになって大学受験も残念な感じになると言う流れですね。まぁ他の基礎も似たような感じですけどね。
中2で習う内容も文字式のところとか図形のやつとか上のステージでもあたりまえに使うことがとても多いです。中2までの内容をちゃんと身につけてないと中3で出てくる内容も中途半端になってしまいます。で、そのままなんとなく高校受験して進学して、高校の勉強でおいてかれてそのまま大学受験…という流れですね。
ということで小学校〜中2までの基礎の完成度が低いとそのあとの勉強についていけなくなってずっと中途半端なままになるから、数学に関しても中2までで大学受験の結果が決まると言っても過言ではないですね。
ということで数学は「小学校、中1、中2の基本は悩まず解ける」レベルまで持っていくのを最低限って考えて勉強していきましょう。
英語に関して
次に英語ですが、英語に関しては中1の内容が全てかなと思います。
中1で習う英語ってすべての英語の基本みたいなものばっかりなんですよ。中2でも多少新しく習うことはあるけど、とにかく中1の内容が一番重要というか、ここができてないともう英語ずっと落ちこぼれか中途半端勢確定です。
あとから習う文法ってだいたいが中1で習う文法がベースになってますからね。一番重要な土台である中1の内容が半端だともうむりです。あとから急にやる気出して勉強しても伸びません。中1の基礎に戻ってすべてを1からやり直さないと絶対に無理です。
中1の内容に戻らずに勉強するのは、ひらがな勉強しないまま日本語の勉強しようとするようなものです。まぁ無理ですよね。
そんな感じで中1の内容が超大事なので、英語に関しては中2で決まると言うよりは中1で決まってしまいます。仮に中2で英語の勉強サボってしまったとしても、中1の内容がしっかりみについていればすぐ取り戻せますからね。
大学受験の問題でも中学レベルの文法や単語はあたりまえに登場します。基礎の基礎だから。
ということで英語はとにかく中1の内容をしっかり極めることを意識していきましょう。
理科と社会に関して
ぶっちゃけ理科と社会に関しては中学でも高校でも頭からやると思うし、そもそもほとんど暗記ゲームなので中2までで決まるってことはないかなと思います。高校化学とか物理は計算もあるけど、それは理科の知識というよりは数学のスキルなのでまたべつです。
という感じで理科と社会に関してはあとからつめこめばいつからでも取り戻せるのでそんなに影響ないかなって感じています。内容もステージ変わるごとにアップデートされて結局1から勉強する感じになりますからね。だからって勉強しなくていいって話ではないけど英数国みたいに全部戻ってやり直さないと無理ってことにはならないからそこまで深刻に考える必要はないかなって感じです。
なので特に重要視すべきは英数国ですね。そこは本当にしっかりやっておかないとあとからえげつない苦労することになります。
最後に
ということで、大学受験の結果は中2までに決まってしまう…というは本当か?嘘か?について語ってみました。
結論は、「まぁまぁ本当」ですね。
あとから取り戻すことは可能だから絶対に決まってしまうとは言わないけど中2までの出来でかなり高い確率で大学受験の展望も決まってしまうって思っておいたほうがいいです。実際見ていてもだいたいそんな感じです。
大学受験なんてまだ先だから大丈夫とか考えていい加減な勉強していたら取り返しつかなくなりますからね。あとから遊ぶ時間と命削って猛勉強して取り戻す覚悟と根性あるならべつにかまわないけど…クソしんどいよ?
それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。
しょうり
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